
英初版:Collins 1979年
収録短編
ミス・マープルの思い出話 Miss Marple Tells a Story
内容
マープルの実力を高くかっている弁護士ペザリックから依頼された事件。妻殺しの疑いをかけられた男の容疑を晴らしていく。
登場人物
ミス・ジェーン・マープル | 探偵好きの老嬢 |
レイモンド・ウェスト | ミス・マープル甥。小説家&詩人 |
ジョーン・ウェスト | レイモンド・ウェストの妻。画家 |
マルカム・オールド卿 | 王室弁護士 |
カラザーズ夫人 | 狩猟好きの婦人 |
グエン | ミス・マープルの赤毛のメイド |
グランビー夫人 | 英印混血の未亡人 |
ペザリック | 弁護士 |
ローズ氏 | 考古学者 |
エイミー・ローズ | ミスター・ローズの妻 |
翻訳履歴
1967 「ミス・マープルは語る」『砂に書かれた三角形(クリスティ短編全集4)』宇野利泰訳 創元推理文庫
1980 「ミス・マープルの思い出話」『黄色いアイリス(クリスティ短編集10)』中村妙子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「ミス・マープルの思い出話」『黄色いアイリス』中村妙子訳 早川書房(クリスティー文庫)
仄暗い鏡の中に In a Glass Darkly
登場人物
デリク・ウェインライト | シルヴィア・カースレークの友人 |
オルダム | 少佐。バッジワージー邸の客 |
オルダム夫人 | オルダム少佐婦人 |
アラン・カースレーク | ニール・カースレーク弟 |
シルヴィア・カースレーク | ニール・カースレーク妹 |
ニール・カースレーク | バッジワージー邸当主 |
チャールズ・クローリー | シルヴィア・カースレークの恋人 |
映像化
- ほのぐらい鏡の中に In a Glass Darkly
- 放送:1982年9月14日 英(Thames Television) 「アガサ・クリスティー アワー」
- 監督:デズモンド・デービス
- 出演:ニコラス・クレイ (Matthew Armitage), Shaun Scott (Neil Carslake), Emma Piper (Sylvia Carslake)
- In a Glass Darkly
- 放送:1987年 英
- 監督:Desmond Davis
翻訳履歴
1967 「暗い鏡のなかに」『砂に書かれた三角形(クリスティ短編全集4)』宇野利泰訳 創元推理文庫
1980 「仄暗い鏡の中に」『黄色いアイリス(クリスティ短編集10)』中村妙子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
1985 「仄暗い鏡の中に」『青い壷の謎』中村妙子訳 新潮文庫
1995 「暗い鏡の中に」『暗い鏡のなかに(アガサ・クリスティー探偵名作集17)』各務三郎訳 岩崎書店
2004 「仄暗い鏡の中に」『黄色いアイリス』中村妙子訳 早川書房(クリスティー文庫)
奇妙な冗談 Strange Jest
内容
女優ジェーンの友人の伯父が死んだ。伯父は死の直前に謎の言葉を残しており、遺産がどこかに隠されていることが判った。
登場人物
ミス・マープル | 探偵好きな老婦人 |
エルドリッチ夫人 | ミス・マープルの友人 |
グレイ | 謎の手紙の中の名 |
マティルダ・グレイヴス | マシュー・ストラウドの友人 |
チャーミアン・ストラウド | ジェーン・ヘリアーの友人 |
マシュー・ストラウド | チャーミアンとエドワードの大叔父の大伯父。故人 |
ビートン夫人 | 料理本の著者 |
ジェーン・ヘリア | 人気女優 |
ヘンリー | ミス・マープル叔父 |
ベティ・マーティン | 謎の手紙の差出人 |
ライオネル | ミス・マープル甥。切手の蒐集家 |
エドワード・ロシター | チャーミアン・ストラウドの婚約者 |
映像化
- 風変わりな遺言
- 「名探偵ポワロとマープル」
- 放送(NHK):2004年7月25日
- 監督:高橋ナオヒト 脚本:米村正二
- 声優:ミス・マープル(八千草薫)、メイベル(折笠富美子)、オリバー(城雅子)、チャーミアン(酒井法子)、エドワード(及川光博)、マシュー(丸山詠二)、エドナ(平山ゆかり)
-
翻訳履歴
1960 「しゃれの秘密」青田勝訳『ミステリマガジン』1960年9月号(通巻51号)
1966 「風変りないたずら」『二十四羽の黒ツグミ(クリスティ短編全集3)』宇野利泰訳 創元推理文庫
1974 「白紙の遺言状」『名探偵マープルおばさん(世界の名探偵物語9)』各務三郎訳 岩崎書店
1979 「風変わりな悪戯」『クリスティーの6個の脳髄』各務三郎編、深町眞理子訳 講談社文庫
1980 「風変りな冗談」『愛の探偵たち(クリスティ短編集9)』小倉多加志訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
1986 「風変わりないたずら」『アガサ=クリスティ 推理・探偵小説集(2)』各務三郎編、深町眞理子訳 偕成社文庫
1991 「おかしないたずら」『巻尺殺人事件(アガサ・クリスティー探偵名作集6)』各務三郎訳 岩崎書店
1997 「風変わりないたずら」『ミス・マープル(世界の名探偵コレクション8)』雨沢泰訳 集英社文庫
2004 「奇妙な冗談」『愛の探偵たち』宇佐川晶子訳 早川書房(クリスティー文庫)
2007 「風変わりないたずら」『ミステリーセレクション(1)ミステリーは身をたすく』赤木かん子編 ポプラ社
2017 「風変わりないたずら」『ミス・マープル』中尾明訳 汐文社(はじめてのミステリー名探偵登場!)
巻尺殺人事件 Tape-Measure Murder
内容
スペンスロー夫人が絞殺された。ところが夫の態度がいかにも冷静すぎるので、疑いの目が夫に向けられる。
登場人物
ミス・マープル | 探偵好きな老婦人 |
ジム・アバークロンビー | アバークロンビー卿の息子 |
ロバート・アバークロンビー卿 | スペンロー夫人の昔の雇い主 |
アントニー | ミス・マープルの従弟 |
ゴードン | ミス・マープルの従弟 |
テッド・ジェラード | セント・メアリー・ミードの牧師補 |
フレッド・ジャクソン | セント・メアリ・ミードの魚屋の少年 |
スペンロー夫妻 | 宝石商とその妻 |
スラック | ラドフォードシャ州警察警部(&メルチェット大佐の部下) |
アマンダ・ハートネル | セント・メアリ・ミードの有閑婦人 |
ブレイド夫人 | セント・メアリー・ミードの女郵便局長 |
グラディス・ブレント | スペンロー家のお手伝い |
ヘンリー | ミス・マープル叔父 |
ポーク | セント・メアリ・ミードの巡査 |
ポリット夫人 | 仕立て女 |
メルチェット | 大佐。ラドフォードシャ州警察本部長 |
映像化
- 巻尺殺人事件
- 「名探偵ポワロとマープル」
- 放送(NHK):2004年10月3日
- 監督:高橋ナオヒト 脚本:藤田伸三
- 声優:ミス・マープル(八千草薫)、スペンロー(林隆三)、メイベル(折笠富美子)、オリバー(城雅子)、ハースト巡査(浪川大輔)、ハートネル(さとうあい)、ポリット(横尾まり)、ブレイド(鈴木れい子)、スラック警部(桐井大介)、メルチェット本部長(小野大輔)
-
翻訳履歴
1966 「巻尺殺人事件」『二十四羽の黒ツグミ(クリスティ短編全集3)』宇野利泰訳 創元推理文庫
1979 「村の殺人」『犯罪の中のレディたち - 女性の名探偵と大犯罪者 下』エラリー・クイーン編、厚木淳訳 創元推理文庫
1980 「巻尺殺人事件」『愛の探偵たち(クリスティ短編集9)』小倉多加志訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
1991 「巻尺殺人事件」『巻尺殺人事件(アガサ・クリスティー探偵名作集6)』各務三郎訳 岩崎書店
2004 「昔ながらの殺人事件」『愛の探偵たち』宇佐川晶子訳 早川書房(クリスティー文庫)
2017 「巻尺殺人事件」『ミス・マープル』中尾明訳 汐文社(はじめてのミステリー名探偵登場!)
管理人事件 The Case of the Caretaker
内容
ヘイドック医師が風邪を引いて寝込んでいるマープルに、一つの事件を持ち込んできた。若い人妻の事故死に関してである。
登場人物
ミス・マープル | 探偵好きの老婦人 |
クラリス・ヴェイン | ヘイドック医師の姪 |
エッジ | セント・メアリー・ミードの薬局の主人 |
ベラ・エッジ | エッジの妻。ハリー・ラクストンの元恋人 |
ミス・ハーモン | セント・メアリー・ミードの住人 |
プライス夫人 | セント・メアリ・ミード住人 |
ミス・ブレント | セント・メアリー・ミード住人 |
ヘイドック | セント・メアリ・ミードの警察医(&ミス・マープル主治医) |
マーガトロイド夫人 | キングスディーン荘の元管理人 |
ラクストン | 少佐。ハリー・ラクストンの父。故人 |
ハリー・ラクストン | セント・メアリー・ミード出身の若者 |
ルイーズ・ラクストン | ハリーの若妻 |
翻訳履歴
1956 「管理人と花嫁」村上啓夫訳『名探偵登場4』早川書房編集部編 ハヤカワ・ポケットミステリ
1966 「管理人の老婆」『二十四羽の黒ツグミ(クリスティ短編全集3)』宇野利泰訳 創元推理文庫
1980 「管理人の事件」『愛の探偵たち(クリスティ短編集9)』小倉多加志訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
1991 「管理人の老女」『巻尺殺人事件(アガサ・クリスティー探偵名作集6)』各務三郎訳 岩崎書店
1997 「ミス・マープル、風邪をなおす」『ミス・マープル(世界の名探偵コレクション8)』雨沢泰訳 集英社文庫
2004 「管理人事件」『愛の探偵たち』宇佐川晶子訳 早川書房(クリスティー文庫)
申し分のないメイド The Case of the Perfect Maid
内容
オールド・ホールに済んでいるスキナー姉妹の家でブローチが盗まれた。どうやら女中を追い出す口実らしく、調査が始まった。
登場人物
ミス・マープル | 探偵好きの老婦人 |
アラートン | エミリー・スキナーのかかりつけの医師 |
カロライン・ウェザビー | セント・メアリ・ミードの有閑婦人 |
エドナ | ミス・マープルのメイド |
カーマイケル夫人 | オールド・ホールに住む老婦人 |
クララ | プライス=リドレイ夫人のメイド |
クレメント夫人 | セント・メアリー・ミード住人 |
ジャネット | カーマイケル夫人のメイド |
ラヴィニア・スキナー | オールド・ホールに妹と住む未婚婦人 |
エミリア(エミリー)・スキナー | ラヴィニア・スキナーの妹 |
スラック | ラドフォードシャ州警察警部(&メルチェット大佐の部下) |
ドゥヴロー夫妻 | オールド・ホールに住む新婚の夫婦 |
アマンダ・ハートネル | セント・メアリ・ミードの有閑婦人 |
メアリー・ヒギンズ | スキナー姉妹の新しいメイド |
マーサ・プライス=リドレイ | セント・メアリ・ミード在。未亡人 |
ヘイドック | セント・メアリ・ミードの警察医(&ミス・マープル主治医) |
グラディス(グラディー)・ホームズ | スキナー姉妹のメイド |
ミーク | クララの友人 |
メルチェット | 大佐。ラドフォードシャ州警察本部長 |
ラーキン夫妻 | オールド・ホールに住む判事夫妻 |
リード | タクシー屋 |
映像化
- 申し分のないメイド
- 「名探偵ポワロとマープル」
- 放送(NHK):2004年8月1日
- 監督:高橋ナオヒト 脚本:富田祐弘
- 声優:ミス・マープル(八千草薫)、メイベル(折笠富美子)、オリバー(城雅子)、メアリー・ヒギンズ(川中美幸)、ハースト巡査(浪川大輔)、ラヴィニア・スキナー(滝沢久美子)、グリゼルダ(平松晶子)、グラディス(村井かずき)、カーマイケル夫人(佐藤智恵)、ラーキン夫人(出口佳代)、ドゥボロー夫人(佐々木遥子)、警官(波多野渉)
-
翻訳履歴
1958 「理想の女中」『ミステリマガジン』1958年2月号
1966 「申し分のない女中」『二十四羽の黒ツグミ(クリスティ短編全集3)』宇野利泰訳 創元推理文庫
1980 「非の打ちどころがない女中」『愛の探偵たち(クリスティ短編集9)』小倉多加志訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
1991 「すばらしいメード」『巻尺殺人事件(アガサ・クリスティー探偵名作集6)』各務三郎訳 岩崎書店
1997 「申し分のないメイド」『ミス・マープル(世界の名探偵コレクション8)』雨沢泰訳 集英社文庫
2004 「申し分のないメイド」『愛の探偵たち』宇佐川晶子訳 早川書房(クリスティー文庫)
2017 「申し分のないメイド」『ミス・マープル』中尾明訳 汐文社(はじめてのミステリー名探偵登場!)
教会で死んだ男 Sanctuary
内容
バンチ夫人は教会の内陣で死に掛かっていた男を見つけた。男は「サンクチュアリ」と一言いって息を引き取った。
登場人物
ミス・マープル | 探偵好きの老婦人 |
レイモンド・ウェスト | ミス・マープル甥。小説家&詩人 |
ジョーン・ウェスト | レイモンドの妻。画家 |
グラディス | ミス・マープルのメイド |
アーニー | グラディスの夫 |
ウィリアム・サンドボーン | 謎の男 |
エクルズ夫人 | ウィリアム・サンドボーンの姉 |
エクルズ | エクルズ夫人の夫 |
ジュリアン・ハーモン | チッピング・クレグホーンの牧師 |
ダイアナ(バンチ)・ハーモン | ハーモン牧師夫人。ミス・マープルの友人 |
ジョーンズ | チピッピング・クレグホーン住人 |
グリフィス | チピッピング・クレグホーンの医師 |
ハーパー | チッピング・クレグホーン住人 |
マンディー夫妻 | チピッピング・クレグホーン、ラバーナム荘住人 |
ヘイズ | チッピング・クレグホーン巡査部長 |
ジェイコブ夫人 | 元劇場の衣裳係 |
ゾビータ | ダンサー |
ウォルター・エドマンド・セント・ジョン | 刑務所から脱走した男 |
ジュウエル(ジル) | 謎の名前 |
エドウィン・モス | 荷物を奪った男 |
メアリー・モス | ウォルターの妻 |
アベル | パディントンの巡査 |
ダーモット・エリック・クラドック | ミドルシャー警察捜査課警部 |
翻訳履歴
1963 「教会で死んだ男」宇野輝雄訳『ミステリマガジン』1963年5月号
1976 「教会で死んだ男」宇野輝雄訳『ミステリマガジン』1976年4月号(通巻240号)
1978 「教会で死んだ男」宇野輝雄訳『ポアロとミス・マープル(名探偵読本3)』パシフィカ
1982 「教会で死んだ男」『教会で死んだ男(クリスティ短編集12)』宇野輝雄訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
1994 「教会で死んだ男」『教会で死んだ男(アガサ・クリスティー探偵名作集14)』各務三郎訳 岩崎書店
1997 「やすらぎの地」『ミス・マープル(世界の名探偵コレクション8)』雨沢泰訳 集英社文庫
2003 「教会で死んだ男」『教会で死んだ男』宇野輝雄訳 早川書房(クリスティー文庫)
洋裁店の人形 Dressmaker's Doll
登場人物
エルスペス | 洋裁店の縫製主任 |
アリシア・クーム | 洋裁店経営者 |
グローブズ夫人 | 洋裁店の掃除婦 |
ネリー | 洋裁店の縫い子 |
フー・リン | フェローズ・ブラウンの犬 |
シビル・フォックス | 洋裁店勤務 |
フェローズ・ブラウン | 洋裁店のお得意様 |
マーガレット | 洋裁店の縫い子 |
マーリーン | 洋裁店の縫い子 |
リー夫人 | リー卿夫人 |
翻訳履歴
1971 「人形」山本光伸訳『ミステリマガジン』1971年7月号
1979 「人形」『クリスティーの6個の脳髄』各務三郎編、深町眞理子訳 講談社文庫
1982 「洋裁店の人形」『教会で死んだ男(クリスティ短編集12)』宇野輝雄訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
1986 「人形」『アガサ=クリスティ 推理・探偵小説集(2)』各務三郎編、深町眞理子訳 偕成社文庫
1995 「人形」『暗い鏡のなかに(アガサ・クリスティー探偵名作集17)』各務三郎訳 岩崎書店
2003 「洋裁店の人形」『教会で死んだ男』宇野輝雄訳 早川書房(クリスティー文庫)