
※メアリ・ウェスマコット名義
英初版:Heinemann 1952年
米初版:Arbor House 1972年
内容

若くして夫と死別したアンは、持てる愛情のすべてを注いで一人娘セアラを育ててきた。だが再婚問題を機に、二人の関係に亀裂が。貞淑で知られた母は享楽的な生活を送るようになり、誤った結婚を選択した娘は麻薬と官能に溺れていく。深い愛情で結ばれていた母娘に何が起きたのか? 微妙な女性心理を繊細に描く。
(早川書房 クリスティー文庫)(表紙復刻版)

若くして夫と死別したアン・プレンティスは、持てる愛情のすべてを注ぎ込んで一人娘セアラを育ててきた。だが再婚問題を契機として、アンは娘にほとんど関心を払わなくなってしまった。そんな母親に反発したセアラは誤った結婚に身を投じ、やがて麻薬と官能に溺れてゆく……。深い愛情で結ばれていた母と娘に、いったい何が起こったのか?微妙な女性心理のあやを繊細な筆致で描くクリスティーの愛の小説シリーズ第三作。
(早川書房 ハヤカワ・ノヴェルズ)
登場人物
アン・プレンティス | 主人公。未亡人 |
セアラ | アンの娘 |
イーディス | プレンティス家のメイド |
デーム・ローラ・ホイスタブル | 著述家・講演家。アンの友人 |
ジェームズ・グラント大佐 | アンの友人 |
リチャード・コールドフィールド | 東洋帰りの実業家 |
ジェリー・ロイド | セアラの友人 |
ロレンス・スティーン | 大富豪の御曹子 |
翻訳履歴
1973 『娘は娘』中村妙子訳 ハヤカワ文庫NV(57) 訳者あとがき
1973(1993) 『娘は娘』中村妙子訳 ハヤカワ文庫NV(57) 訳者あとがき
2004 『娘は娘』中村妙子訳 早川書房(クリスティー文庫89) 解説:児玉数夫「クリスティー映画が日本の銀幕に初登場したころ」 ISBN:9784151300899