ミス・マープルの名推理
パディントン発4時50分

マギリカディ夫人は列車の窓から見た風景に、あっと驚いた。並んで走る列車のなかで男が女を絞め殺すところだったのだ。すぐに通報したが、死体は車内のどこにも見つからない。その話を聞いたミス・マープルは、ある作戦を思いつく。果たして死体の行方は?

  • 小尾芙沙訳
  • 早川書房 ハヤカワ・ジュニア・ミステリ
  • ISBN:9784152099242
  • イラスト:藤森カンナ

登場人物

ジェーン・マープル

探偵好きな独身の老婦人。

ルーザー・クラッケンソープ

クラッケンソープ家の当主。

エドマンド・クラッケンソープ

ルーサー・クラッケンソープ長男。戦死。

マルティーヌ・デュボワ

エドマンド・クラッケンソープの妻。

セドリック・クラッケンソープ

ルーサー・クラッケンソープ次男。画家。

ハロルド・クラッケンソープ

ルーサー・クラッケンソープ三男。会社重役。

アルフレッド・クラッケンソープ

ルーサー・クラッケンソープ四男。詐欺師。

エマ・クラッケンソープ

ルーサー・クラッケンソープ長女。

エディス・クラッケンソープ

ルーサー・クラッケンソープ次女。

ブライアン・イーストリイ

エディス・クラッケンソープの夫。

アレグサンダー・イーストリイ

エディス・クラッケンソープの息子。

ジェイムズ・ストッダード=ウエスト

アレクザンダー・イーストリイの友達。

クインパー

クラッケンソープ家の主治医。

ダーモット・クラドック

ミドルシャー警察捜査課警部。

ベーコン

地方警察署の警部。

エルスペス・マクギリカディ

ミス・マープル友人。目撃者。

ルーシー・アイレスバロウ

家事の達人。

キダー夫人

ラザフォード邸通い女中。

ジョリエ夫人

マリッキー・バレエ団興業主。

アンナ・ストラヴィンスカ

マリッキー・バレエ団団員。

ウィンボーン

クラッケンソープ家事務弁護士。ロンドン在。

英、米、日。初版

1957年に英国コリンズから刊行されました。 米国では同年、ドッド・ミードから『What Mrs. Mcgillicuddy Saw!』のタイトルで刊行されました。

日本語での初訳は1960年の『パディントン発4時50分』(大門一男訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ)です。

4.50 from Paddington

1957年
Collins Crime Club

What Mrs. Mcgillicuddy Saw!

1957年
Dodd, Mead & Co.

パディントン発4時50分

1960年
ハヤカワ・ポケット・ミステリ
大門一男訳

いろんなで、言語で。

アガサ・クリスティの作品は、さまざまな言語に翻訳され、世界のあらゆる国・地域で刊行されています。 ここでは代表的なものを紹介していますが、もっとたくさんの翻訳本を眺めたい人は [世界の表紙ギャラリー(英語)] をご覧ください。

イギリス

4.50 from Paddington”のタイトルで刊行されています。写真はPAN Books、1976年。

アメリカ

What Mrs. Mcgillicuddy Saw!”のタイトルで刊行されています。写真はPocket Books (Cardinal edition)、1958年。

フランス

Le train de 16 heures 50”(午後4時50分の電車)のタイトルで刊行されています。写真はLe Livre de Poche、1984年。

オランダ

Trein 16.50”(電車 午後4時50分)のタイトルで刊行されています。写真はSijthoff、1968年。

ドイツ

16 Uhr 50 ab Paddington”(パディントン発午後4時50分)のタイトルで刊行されています。写真はFischer、2012年。

スウェーデン

4.50 från Paddington”(パディントンから4.50)のタイトルで刊行されています。写真はBonniers (Zebra-bok)、1962年。

デンマーク

Afgang 4.50 fra Paddington”(パディントン発4時50分出発)のタイトルで刊行されています。写真はRosenkilde、2017年。

ノルウェー

4.50 fra Paddington”(パディントンから4.50)のタイトルで刊行されています。写真はAschehoug、1959年。

フィンランド

Paddingtonista 16.50”(パディントン発 16:50)のタイトルで刊行されています。写真はWSOY、1968年。

エストニア

Paddington 16.50”(パディントン 午後4時50分)のタイトルで刊行されています。写真はEesti Raamat、1976年。

ラトビア

Pulksten 4.50 no Pedingtonas”(パディントンから4.50)のタイトルで刊行されています。写真はSkarabejs、2013年。

リトアニア

4.50 iš Padingtono”(パディントンから4.50)のタイトルで刊行されています。写真はEuropa、1994年。

イタリア

Istantanea di un delitto”(犯罪の瞬間)のタイトルで刊行されています。写真はMondadori、1995年。

スペイン語圏

El tren de las 4.50”(4時50分の列車)のタイトルで刊行されています。写真はBiblioteca Oro、1958年。

カタルーニャ語圏

El tren de les 4,50”(4時50分の列車)のタイトルで刊行されています。写真はLa Llar del Llibre、1986年。

ポルトガル語圏

A Testemunha Ocular do Crime”(犯罪の目撃者)や“O Comboio das 16h50”(午後4時50分の列車)などのタイトルで刊行されています。写真は“O Estranho Caso da Velha Curiosa”(好奇心旺盛な老女の奇妙な事件)、Livros do Brasil (Colecção Vampiro)、1963年。

ギリシア

Ο φόνος δεν είναι παιχνίδι”(殺人はゲームではない)や“Το τρένο των 16:50”(16:50発の電車)のタイトルで刊行されています。写真はΛυχνάρι、刊行年未確認。

セルビア

U 4.50 sa stanice Padington”(パディントン駅から4時50分)ほかのタイトルで刊行されています。写真はMladinska knjiga、2016年。

クロアチア

Što je vidjela gdja McGillicuddy!”(マギリカディ夫人は何を見たのでしょう!)のタイトルで刊行されています。写真はV.D.T.、2005年。

スロベニア

Odhod ob 16.50”(16:50出発)のタイトルで刊行されています。写真はMladinska knjiga、2010年。

マケドニア

Во 16.50 од станицата Падингтон”(パディントン駅から16時50分)のタイトルで刊行されています。写真はАрс ЛИБРИС、2021年。

スロバキア

Vlak z Paddingtonu”(パディントンからの電車)のタイトルで刊行されています。写真はZelená knižnica、2005年。

チェコ

Vlak z Paddingtonu”(パディントンからの電車)のタイトルで刊行されています。写真はČeskoslovenský spisovatel、1982年。

ハンガリー

Paddington 16.50”(パディントン 16.50)のタイトルで刊行されています。写真はHelikon Kiadó、2020年。

ブルガリア

16:50 от Падингтън”(パディントン発16:50)のタイトルで刊行されています。写真はЕра、2012年。

ポーランド

4.50 z Paddington”(パディントンから4.50)のタイトルで刊行されています。写真はWydawnictwo Dolnośląskie、2011年。

ルーマニア

Trenul din Paddington”(パディントンからの電車)ほかのタイトルで刊行されています。写真はLitera、2024年。

ウクライナ

Поїзд о 4:50 з Педдінґтона”(パディントン発4:50列車)ほかのタイトルで刊行されています。写真はКлуб сімейного дозвілля、2012年。

ロシア

В 4:50 с вокзала Паддингтон”(パディントン駅発4:50)ほかのタイトルで刊行されています。写真はМеждународный книжный дом、1996年。

ジョージア

პადინგტონის სადგური 4:50”(パディントン駅4:50)のタイトルで刊行されています。写真はპალიტრა L、2018年。

トルコ

16.50 Treni”(16:50電車)ほかのタイトルで刊行されています。写真はAltın Kitaplar、2018年。

ヘブライ語

גברת מארפל”(ミセス・マープル)のタイトルで刊行されています。出版社未確認、1960年。

アラビア語

قطار 4:50 من بادينجتون”(パディントン発4:50の電車)ほかのタイトルで刊行されています。

ペルシア語

قطار ساعت 4:50 از پدینگتون”(パディントン発4:50の電車)のタイトルで刊行されています。写真はHermes books、2014年。

ヒンドゥー語

4.50 फ्रॉम पैडिंगटन”(パディントンから4.50)のタイトルで刊行されています。写真はHarper Hindi、2014年。

ベンガル語

মরণসাক্ষী”(死の証人)のタイトルで刊行されています。写真はসেবা প্রকাশনী、2019年。

シンハラ語

සීඝ්‍රගාමී 4.50”(特急 4.50)のタイトルで刊行されています。写真はAratuwa Prakashana、2017年。

インドネシア

Kereta 4.50 dari Paddington”(パディントンから4時50分の電車)のタイトルで刊行されています。写真はGramedia、2000年。

タイ

4.50 รถไฟสายมรณะ”(4.50死の列車)ほかのタイトルで刊行されています。写真はสร้างสรรค์บุ๊คส์、刊行年未確認。

ベトナム

Chuyến Tàu 16 Giờ 50”(列車16:50)ほかのタイトルで刊行されています。写真はLao động、2007年。

中国語(簡体)

命案目睹记”(殺人事件を目撃)などのタイトルで刊行されています。写真は华文出版社、1991年。

中国語(繁体)

殺人一瞬間”(人を殺す瞬間)などのタイトルで刊行されています。写真は遠流出版、2010年

韓国

패딩턴발 4시 50분”(パディントン発4時50分)ほかのタイトルで刊行されています。写真は황금가지、2007年。

日本

パディントン発4時50分”。写真はハヤカワ・ミステリ文庫、1976年。