名探偵ポアロ
オリエント急行の殺人

世界一の名探偵ポアロは、豪華寝台列車オリエント急行に乗りこんだ。 車内にはさまざまな国籍・階級の人々。 途中、列車は大雪に閉ざされ進めなくなってしまう。 そして、金持ちの男が殺された!? 今こそポアロの出番。 犯人は車内の誰かにまちがいない。 しかし、全員に犯行当時のアリバイがあった。 はたしてポアロの推理は?

  • 山本やよい訳
  • 早川書房 ハヤカワ・ジュニア・ミステリ
  • ISBN:9784152099211
  • イラスト:二階堂彩

登場人物

エルキュール・ポアロ

ベルギー出身の「灰色の脳細胞」をもつ私立探偵。 小柄な体格、卵型の頭、八の字型の口ひげがトレードマーク。 物的証拠よりも人物の心理・性格を重視して真犯人を推理する。

ブーク

ベルギー人。鉄道会社の重役

メアリ・デブナム

イギリス人の家庭教師

アーバスノット

イギリス人の大佐

サミュエル・ラチェット

金持ち

ヘクター・マックイーン

ラチェットの秘書。アメリカ人

エドワード・マスターマン

ラチェットの召使

ミセズ・ハバード

アメリカ人の婦人

コンスタンチン博士

ギリシャ人の医師

ナタリー・ドラゴミロフ

公爵夫人。ロシアの富豪

ヒルデガード・シュミット

公爵夫人の小間使い

ルドルフ・アンドレニ

伯爵。外交官

エレナ・アンドレニ

伯爵夫人

サイラス・ハードマン

アメリカ人の私立探偵

グレタ・オールソン

ミッション・スクールの寮母。スウェーデン人

アントニオ・フォスカレリ

自動車のセールスマン。イタリア人

ピエール・ミシェル

フランス人の車掌

英、米、日。初版

イギリスでは1934年にコリンズ社から、 アメリカでも同年にドッド・ミード社から、 刊行されています。

日本語初訳は1935年の『十二の刺傷』(延原謙訳 柳香書院)。

Murder on the Orient Express

1934年
英国Collins社

Murder in the Calais Coach

1934年
米国Dodd, Mead社

十二の刺傷

1935年
延原謙訳
柳香書院 世界探偵名作全集

いろんなで、言語で。

アガサ・クリスティの作品は、さまざまな言語に翻訳され、世界のあらゆる国・地域で刊行されています。 ここでは代表的なものを紹介していますが、もっとたくさんの翻訳本を眺めたい人は [世界の表紙ギャラリー(英語)] をご覧ください。

イギリス

Murder on the Orient Express”のタイトルで刊行されています。写真はFontana Books、1959年。

マンクス(マン島)語

Dunverys er Traen Tappee yn Niar”のタイトルで刊行されています。写真はCaarjyn Ny Gaelgey、2014年。

エスぺラント

Murdo en la Orienta Ekspreso”のタイトルで刊行されています。写真はThe Esperanto Publishing、刊行年未確認。

アメリカ

Murder in the Calais Coach”のタイトルで刊行されています。写真はPocket Books、1950年。

フランス

Le crime de l'Orient-Express”(オリエント急行の犯罪)のタイトルで刊行されています。初訳は1934年。写真はLe Livre de Poche、1992年。

ブリタニー

Muntr en Orient-Express”のタイトルで刊行されています。写真はKeit Vimp Bev、2014年。

オランダ

Moord in de Oriënt-Expres”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真は“De ingesneeuwde slaapwagen”(雪に閉ざされた寝台車)のタイトルで刊行されたオランダ語初訳(Boek en Wereld,1934年)。

ドイツ

Mord im Orientexpress”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。“Der rote Kimono”(赤い着物)のタイトルもあります。写真はGoldmann、1951年。

スウェーデン

Mordet på Orientexpressen”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はBonniers、1953年。

デンマーク

Mordet i Orient Ekspressen”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真は“Mord i Orient Ekspressen”のタイトルで刊行されたデンマーク語初訳(Hasselbalchs,1938年)。

ノルウェー

Mord på Orientekspressen”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はAschehoug、1998年。

フィンランド

Idän pikajunan arvoitus”(イースタンエクスプレスの謎)のタイトルで刊行されています。写真はWSOY、初訳1937年。

アイスランド

Morðið í Austurlandahraðlestinni”(イースタン急行列車内での殺人事件)や“Austurlandahraðlestin”(イースタン急行)のタイトルで刊行されています。写真はUgla、2015年。

エストニア

Mõrv Idaekspressis”(イースタン急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真は“Kes tappis ameeriklase?”(誰がアメリカ人を殺したか?)のタイトルで刊行された初訳(Turist、1938年)。

ラトビア

Slepkavība Austrumu ekspresī”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真は“Austrumu ekspresis”(イースタンエクスプレス)のタイトルで刊行されたもの(Liesma、1970年)。

リトアニア

Žmogžudystė Rytų eksprese”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真は“Žmogžudystė Kale traukinyje”(カレー列車での殺人事件)のタイトルで刊行されたもの(Židinys、1990年)。

イタリア

Assassinio sull'Orient-Express”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はMondadori、2023年。

スペイン語圏

Asesinato en el Orient Express”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はBiblioteca Oro、1945年。

カタルーニャ語圏

Assassinat a l'Orient Express”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はColumna、2022年。

ガリシア語圏

Asasinato no Orient Express”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はEditorial Galaxia、2000年。

バスク語圏

Orient-Expresseko Hilketa”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はIgela、2021年。

ポルトガル語圏

Um Crime no Expresso do Oriente”(オリエント急行の犯罪)のタイトルで刊行されています。“Assassinato no Expresso do Oriente”(オリエント急行殺人事件)、“Assassinato no Expresso Oriente”(同)というタイトルもあります。写真はGlobo、1940年。

ギリシア

Έγκλημα στο Όριεντ εξπρές”(オリエント急行の犯罪)、“Έγκλημα στο εξπρές Οριάν”(オリアン急行の犯罪)、“Φόνος στο Εξπρές του Καλαί”(カレー急行殺人事件)などのタイトルで刊行されています。写真はΛυχνάρι、2002年。

セルビア

Ubistvo u Orijent Ekspresu”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はKosmos、1958年。

モンテネグロ

Ubistvo u Orijent ekspresu”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はNova knjiga、2020年。

クロアチア

Ubojstvo u Orijent-ekspresu”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はMozaik knjiga、2009年。

スロベニア

Umor v Orient Ekspresu”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はDržavna založba Slovenije、1977年。

マルタ

Qtil fuq l-'Orient Express'”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はBDL、2006年。

マケドニア

Убиство во Ориент Експрес”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はАрс ЛИБРИС、2021年。

アルバニア

Vrasje në Orient Ekspres”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はDituria、2018年。

スロバキア

Vražda v Orient Expresse”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はZelená knižnica、2012年。

チェコ

Vražda v Orient-expresu”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はKalibr、2021年。

ハンガリー

Gyilkosság az Orient Expresszen”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真は“A behavazott Expressz”(雪の特急)のタイトルで刊行された初訳(Palladis、1935年)。

ブルガリア

Убийство в Ориент Експрес”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はФар、1991年。

ポーランド

Morderstwo w Orient Expressie”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はWydawnictwo Dolnośląskie、2019年。

ルーマニア

Crima din Orient Express”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はPentru Literatura Universala、1969年。

ウクライナ

Вбивство у «Східному експресі»”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はКлуб семейного досуга、2021年。

ロシア

Убийство в Восточном экспрессе”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はАСТ、2003年。

ジョージア

მკვლელობა აღმოსავლეთის ექსპრესში”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はპალიტრა L、2015年。

トルコ

Doğu Ekspresinde Cinayet”(オリエント急行殺人事件)ほかのタイトルで刊行されています。写真はAltın Kitaplar、2021年。

アゼルバイジャン

Şərq Ekspresində Qətl”(オリエント急行殺人事件)ほかのタイトルで刊行されています。写真はQanun Nəşriyyatı、2022年。

アルメニア

Սպանություն «Արևելյան ճեպընթացում»”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はԷդիթ Պրինտ、2020年。

ヘブライ語

רצח באוריינט אקספרס”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はAm Oved Books、2017年。

アラビア語

جريمة في قطار الشرق السريع”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。“جريمة في قطار الشرق”(オリエント列車殺人事件)のタイトルもあります。写真はJARIR Reader、2007年。

ペルシア語

قتل در قطار سریع‌السیر شرق”(イースト急行列車殺人事件)ほかのタイトルで刊行されています。写真はHermes books、2019年。

ウルドゥ語

اورینٹ ایکسپریس”(オリエント急行)のタイトルで刊行されています。

タミル語

ஓரியண்ட் எக்ஸ்பிரஸ்”(オリエント急行)のタイトルで刊行されています。写真はKannadhasan Pathippagam、2011年。

ヒンドゥー語

मर्डर ओन द ओरिएण्टल एक्सप्रेस”(オリエンタル急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はHarper Hindi、2014年。

マラヤ―ラム語

ഓറിയന്റ് എക്‌സ്പ്രസിലെ കൊലപാതകം”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はLitmus、2013年。

マラーティ語

मर्डर ऑन द ओरिएण्ट एक्सप्रेस”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真は Padmagandha Prakashan、2014年。

グジャラート語

મર્ડર મિસ્ટરી”(マーダーミステリー)のタイトルで刊行されています。写真はR. R. Sheth、2017年。

ベンガル語

মার্ডার অন দ্য ওরিয়েন্ট এক্সপ্রেস”(オリエント急行殺人事件)や“রাতের গাড়ি”(夜行車)のタイトルで刊行されています。写真は অমিয়কুমার বন্দ্যোপাধ্যায়、2018年。

シンハラ語

ඔරියන්ට් ශීඝ්‍රගාමී දුම්රියේ මිනීමැරුම”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はSarasavi Publishers、2008年。

タイ

ฆาตกรรมบนรถด่วนโอเรียนท์เอกซ์เพรส”(オリエント急行殺人事件)ほかのタイトルで刊行されています。写真はแพรวสำนักพิมพ์、2015年。

インドネシア

Pembunuhan di Orient Express”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はGramedia、2017年。

マレーシア

Pembunuhan di Ekspres Orient”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真はFederal Publications、2003年。

ベトナム

Án Mạng Trên Chuyến Tàu Tốc Hành Phương Đông”(オリエント急行殺人事件)ほかのタイトルで刊行されています。写真はNXB Trẻ、2022年。

中国語(簡体)

东方快车谋杀案”(オリエント急行殺人事件)などのタイトルで刊行されています。写真は新星出版社、2017年。

中国語(繁体)

東方快車謀殺案”(オリエント急行殺人事件)のタイトルで刊行されています。写真は遠流出版、2022年。

韓国

오리엔트 특급 살인”(オリエント特急殺人)ほかのタイトルで刊行されています。写真は황금가지、2002年。

日本

オリエント急行の殺人”または“オリエント急行殺人事件”のタイトルで刊行されています。写真は角川文庫、1962年。

オリエント急行殺人事件

1974年 イギリス映画

監督:シドニー・ルメット
脚本:ポール・デーン
出演:アルバート・フィニー(ポアロ)、ローレン・バコール(ミセズ・ハバード)、イングリッド・バーグマン(グレタ・オールソン)、ショーン・コネリー(アーバスノット大佐)、マーティン・バルサム(ビアンキ)、ジャクリーン・ビセット(アンドレニ伯爵夫人)、ジャン=ピエール・カッセル(ピエール・ミシェル)、ジョン・ギールグッド(ベドーズ)、ウェンディ・ヒラー(ドラゴミロフ公爵夫人)、アンソニー・パーキンス(ヘクター・マックイーン)、ヴァネッサ・レッドグレーヴ(メアリ・デブナム)、レイチェル・ロバーツ(ヒルデガード・シュミット)、リチャード・ウィドマーク(ラチェット)、マイケル・ヨーク(アンドレニ伯爵)、コリン・ブレイクリー(サイラス・ハードマン)、ジョージ・クールリス(コンスタンティン博士)、デニス・クイリー(フォスカレリ)

オリエント急行殺人事件

2001年
アメリカ(テレビドラマ)
監督:カール・シェンケル
出演:アルフレッド・モリナ(ポアロ)、メレディス・バクスター、レスリー・キャロン、アミラ・カサール、ニコラス・シャグラン、ターシャ・デ・ヴァスコンセロス、デヴィッド・ハント、アダム・ジェームズ、ディラン・スミス、ピーター・ストラウス、フリッツ・ベッパー

オリエント急行の殺人

2010年
イギリス(テレビドラマ)
監督:フィリップ・マーティン
出演:デビッド・スーシェ(ポワロ)、トビー・ジョーンズ、ブライアン・J・スミス、デヴィッド・モリッシー、ジェシカ・チャステイン、セルジュ・アザナヴィシウス、アイリーン・アトキンス、スザンヌ・ロタール、ドゥニ・メノーシェ、バーバラ・ハーシー

オリエント急行殺人事件

2015年
日本(テレビドラマ)
監督:河野圭太 脚本:三谷幸喜
出演:野村萬斎、松嶋菜々子、二宮和也、杏、玉木宏、沢村一樹、吉瀬美智子、石丸幹二、池松壮亮、黒木華、八木亜希子、青木さやか、藤本隆宏、富司純子、高橋克実、笹野高史、小林隆、草笛光子、西田敏行、佐藤浩市

オリエント急行殺人事件

2017年 アメリカ映画

監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
出演:ケネス・ブラナー(エルキュール・ポワロ)、ミシェル・ファイファー(ミセス・ハバード)、ペネロペ・クルス(ピラール・エストラヴァドス)、ジョニー・デップ(エドワード・ラチェット)、ウィレム・デフォー(ゲアハルト・ハードマン)、ジュディ・デンチ(ナタリア・ドラゴミロフ公爵夫人)、トム・ベイトマン(ムッシュ・ブック)、オリヴィア・コールマン(ヒルデガード・シュミット)、ジョシュ・ギャッド(へクター・マックイーン)、マヌエル・ガルシア=ルルフォ(ベニアミーノ・マルケス)、デレク・ジャコビ(エドワード・ヘンリー・マスターマン)、マーワン・ケンザリ(ピエール・ミシェル)、ルーシー・ボイントン(エレーナ・アンドレニ伯爵夫人)、セルゲイ・ポルーニン(ルドルフ・アンドレニ伯爵)、デイジー・リドリー(メアリー・デベナム)、レスリー・オドム・Jr(アーバスノット医師)