Miss Marple's Final Cases

収録短編

ミス・マープルの思い出話 Miss Marple Tells a Story

BBCの依頼を受け、1934年にクリスティ自身が朗読、放送された。 その後、Home Journal (25 May 1935)に「Behind Closed Doors」のタイトルで掲載された。

マープルの実力を高くかっている弁護士ペザリックから依頼された事件。妻殺しの疑いをかけられた男の容疑を晴らしていく。

1967 「ミス・マープルは語る」『砂に書かれた三角形(クリスティ短編全集4)』宇野利泰訳 創元推理文庫

1980 「ミス・マープルの思い出話」『黄色いアイリス(クリスティ短編集10)』中村妙子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

2004 「ミス・マープルの思い出話」『黄色いアイリス』中村妙子訳 早川書房(クリスティー文庫)

登場人物
ミス・ジェーン・マープル探偵好きの老嬢
レイモンド・ウェストミス・マープル甥。小説家&詩人
ジョーン・ウェストレイモンド・ウェストの妻。画家
マルカム・オールド卿王室弁護士
カラザーズ夫人狩猟好きの婦人
グエンミス・マープルの赤毛のメイド
グランビー夫人英印混血の未亡人
ペザリック弁護士
ローズ氏考古学者
エイミー・ローズミスター・ローズの妻

仄暗い鏡の中に In a Glass Darkly

Woman's Journal (December 1934)に掲載された。

1967 「暗い鏡のなかに」『砂に書かれた三角形(クリスティ短編全集4)』宇野利泰訳 創元推理文庫

1980 「仄暗い鏡の中に」『黄色いアイリス(クリスティ短編集10)』中村妙子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

1985 「仄暗い鏡の中に」『青い壷の謎』中村妙子訳 新潮文庫

1995 「暗い鏡の中に」『暗い鏡のなかに(アガサ・クリスティー探偵名作集17)』各務三郎訳 岩崎書店

2004 「仄暗い鏡の中に」『黄色いアイリス』中村妙子訳 早川書房(クリスティー文庫)

登場人物
デリク・ウェインライトシルヴィア・カースレークの友人
オルダム少佐。バッジワージー邸の客
オルダム夫人オルダム少佐婦人
アラン・カースレークニール・カースレーク弟
シルヴィア・カースレークニール・カースレーク妹
ニール・カースレークバッジワージー邸当主
チャールズ・クローリーシルヴィア・カースレークの恋人
テレビドラマ
ほのぐらい鏡の中に In a Glass Darkly
1982年 英テムズ・テレビ 「アガサ・クリスティー アワー」The Agatha Christie Hour |In a Glass Darkly (1982) on IMDb
監督:デズモンド・デービス
出演: ニコラス・クレイエマ・パイパー(シルヴィア・カースレーク)ショウン・スコット(ニール・カースレーク)ジョナサン・モリス(アラン・カースレーク)ポール・ウィリアムソンエルスペット・グレイニコラス・ル・プレヴォ(デリク・ウェインライト)マージョリー・ブランドデヴィッド・クックジョン・ゴライトリーJohn WheatleyBrian Anthony(チャールズ・クローリー)ケネス・ミッドウッドヴァレリー・ラッシュアイリーン・デイヴィスエリザベス・ベンソンSarah-Jane Bickerton

奇妙な冗談 Strange Jest

UK:The Strand Magazine (July 1944)に「The Case of the Buried Treasure」のタイトルで掲載された。
US:This Week (2 November 1941)に掲載された。

女優ジェーンの友人の伯父が死んだ。伯父は死の直前に謎の言葉を残しており、遺産がどこかに隠されていることが判った。

1960 「しゃれの秘密」青田勝訳『ミステリマガジン』1960年9月号(通巻51号)

1966 「風変りないたずら」『二十四羽の黒ツグミ(クリスティ短編全集3)』宇野利泰訳 創元推理文庫

1974 「白紙の遺言状」『名探偵マープルおばさん(世界の名探偵物語9)』各務三郎訳 岩崎書店

1979 「風変わりな悪戯」『クリスティーの6個の脳髄』各務三郎編、深町眞理子訳 講談社文庫

1980 「風変りな冗談」『愛の探偵たち(クリスティ短編集9)』小倉多加志訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

1986 「風変わりないたずら」『アガサ=クリスティ 推理・探偵小説集(2)』各務三郎編、深町眞理子訳 偕成社文庫

1991 「おかしないたずら」『巻尺殺人事件(アガサ・クリスティー探偵名作集6)』各務三郎訳 岩崎書店

1997 「風変わりないたずら」『ミス・マープル(世界の名探偵コレクション8)』雨沢泰訳 集英社文庫

2004 「奇妙な冗談」『愛の探偵たち』宇佐川晶子訳 早川書房(クリスティー文庫)

2007 「風変わりないたずら」『ミステリーセレクション(1)ミステリーは身をたすく』赤木かん子編 ポプラ社

2017 「風変わりないたずら」『ミス・マープル』中尾明訳 汐文社(はじめてのミステリー名探偵登場!)

登場人物
ミス・マープル探偵好きな老婦人
エルドリッチ夫人ミス・マープルの友人
グレイ謎の手紙の中の名
マティルダ・グレイヴスマシュー・ストラウドの友人
チャーミアン・ストラウドジェーン・ヘリアーの友人
マシュー・ストラウドチャーミアンとエドワードの大叔父の大伯父。故人
ビートン夫人料理本の著者
ジェーン・ヘリア人気女優
ヘンリーミス・マープル叔父
ベティ・マーティン謎の手紙の差出人
ライオネルミス・マープル甥。切手の蒐集家
エドワード・ロシターチャーミアン・ストラウドの婚約者
テレビアニメ
風変わりな遺言
2004年 NHK 「名探偵ポワロとマープル
監督:高橋ナオヒト 脚本:米村正二
声優: 八千草薫(ミス・マープル)折笠富美子(メイベル)城雅子(オリバー)酒井法子(チャーミアン)及川光博(エドワード)丸山詠二(マシュー)平山ゆかり(エドナ)

巻尺殺人事件 Tape-Measure Murder

The Strand Magazine (February 1942)に「The Case of the Retired Jeweller」のタイトルで掲載された。

スペンスロー夫人が絞殺された。ところが夫の態度がいかにも冷静すぎるので、疑いの目が夫に向けられる。

1966 「巻尺殺人事件」『二十四羽の黒ツグミ(クリスティ短編全集3)』宇野利泰訳 創元推理文庫

1979 「村の殺人」『 - 女性の名探偵と大犯罪者 下』エラリー・クイーン編、厚木淳訳 創元推理文庫

1980 「巻尺殺人事件」『愛の探偵たち(クリスティ短編集9)』小倉多加志訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

1991 「巻尺殺人事件」『巻尺殺人事件(アガサ・クリスティー探偵名作集6)』各務三郎訳 岩崎書店

2004 「昔ながらの殺人事件」『愛の探偵たち』宇佐川晶子訳 早川書房(クリスティー文庫)

2017 「巻尺殺人事件」『ミス・マープル』中尾明訳 汐文社(はじめてのミステリー名探偵登場!)

登場人物
ミス・マープル探偵好きな老婦人
ジム・アバークロンビーアバークロンビー卿の息子
ロバート・アバークロンビー卿スペンロー夫人の昔の雇い主
アントニーミス・マープルの従弟
ゴードンミス・マープルの従弟
テッド・ジェラードセント・メアリー・ミードの牧師補
フレッド・ジャクソンセント・メアリ・ミードの魚屋の少年
スペンロー夫妻宝石商とその妻
スラックラドフォードシャ州警察警部(&メルチェット大佐の部下)
アマンダ・ハートネルセント・メアリ・ミードの有閑婦人
ブレイド夫人セント・メアリー・ミードの女郵便局長
グラディス・ブレントスペンロー家のお手伝い
ヘンリーミス・マープル叔父
ポークセント・メアリ・ミードの巡査
ポリット夫人仕立て女
メルチェット大佐。ラドフォードシャ州警察本部長
テレビアニメ
巻尺殺人事件
2004年 NHK 「名探偵ポワロとマープル
監督:高橋ナオヒト 脚本:藤田伸三
声優: 八千草薫(ミス・マープル)林隆三(スペンロー)折笠富美子(メイベル)城雅子(オリバー)浪川大輔(ハースト巡査)さとうあい(ハートネル)横尾まり(ポリット)鈴木れい子(ブレイド)桐井大介(スラック警部)小野大輔(メルチェット本部長)

管理人事件 The Case of the Caretaker

The Strand Magazine (January 1942)に掲載された。

ヘイドック医師が風邪を引いて寝込んでいるマープルに、一つの事件を持ち込んできた。若い人妻の事故死に関してである。

1956 「管理人と花嫁」村上啓夫訳『名探偵登場4』早川書房編集部編 ハヤカワ・ポケット・ミステリ

1966 「管理人の老婆」『二十四羽の黒ツグミ(クリスティ短編全集3)』宇野利泰訳 創元推理文庫

1980 「管理人の事件」『愛の探偵たち(クリスティ短編集9)』小倉多加志訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

1991 「管理人の老女」『巻尺殺人事件(アガサ・クリスティー探偵名作集6)』各務三郎訳 岩崎書店

1997 「ミス・マープル、風邪をなおす」『ミス・マープル(世界の名探偵コレクション8)』雨沢泰訳 集英社文庫

2004 「管理人事件」『愛の探偵たち』宇佐川晶子訳 早川書房(クリスティー文庫)

登場人物
ミス・マープル探偵好きの老婦人
クラリス・ヴェインヘイドック医師の姪
エッジセント・メアリー・ミードの薬局の主人
ベラ・エッジエッジの妻。ハリー・ラクストンの元恋人
ミス・ハーモンセント・メアリー・ミードの住人
プライス夫人セント・メアリ・ミード住人
ミス・ブレントセント・メアリー・ミード住人
ヘイドックセント・メアリ・ミードの警察医(&ミス・マープル主治医)
マーガトロイド夫人キングスディーン荘の元管理人
ラクストン少佐。ハリー・ラクストンの父。故人
ハリー・ラクストンセント・メアリー・ミード出身の若者
ルイーズ・ラクストンハリーの若妻

申し分のないメイド The Case of the Perfect Maid

UK:The Strand Magazine (April 1942)に「The Perfect Maid」のタイトルで掲載された。

オールド・ホールに済んでいるスキナー姉妹の家でブローチが盗まれた。どうやら女中を追い出す口実らしく、調査が始まった。

1958 「理想の女中」『ミステリマガジン』1958年2月号

1966 「申し分のない女中」『二十四羽の黒ツグミ(クリスティ短編全集3)』宇野利泰訳 創元推理文庫

1980 「非の打ちどころがない女中」『愛の探偵たち(クリスティ短編集9)』小倉多加志訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

1991 「すばらしいメード」『巻尺殺人事件(アガサ・クリスティー探偵名作集6)』各務三郎訳 岩崎書店

1997 「申し分のないメイド」『ミス・マープル(世界の名探偵コレクション8)』雨沢泰訳 集英社文庫

2004 「申し分のないメイド」『愛の探偵たち』宇佐川晶子訳 早川書房(クリスティー文庫)

2017 「申し分のないメイド」『ミス・マープル』中尾明訳 汐文社(はじめてのミステリー名探偵登場!)

登場人物
ミス・マープル探偵好きの老婦人
アラートンエミリー・スキナーのかかりつけの医師
カロライン・ウェザビーセント・メアリ・ミードの有閑婦人
エドナミス・マープルのメイド
カーマイケル夫人オールド・ホールに住む老婦人
クララプライス=リドレイ夫人のメイド
クレメント夫人セント・メアリー・ミード住人
ジャネットカーマイケル夫人のメイド
ラヴィニア・スキナーオールド・ホールに妹と住む未婚婦人
エミリア(エミリー)・スキナーラヴィニア・スキナーの妹
スラックラドフォードシャ州警察警部(&メルチェット大佐の部下)
ドゥヴロー夫妻オールド・ホールに住む新婚の夫婦
アマンダ・ハートネルセント・メアリ・ミードの有閑婦人
メアリー・ヒギンズスキナー姉妹の新しいメイド
マーサ・プライス=リドレイセント・メアリ・ミード在。未亡人
ヘイドックセント・メアリ・ミードの警察医(&ミス・マープル主治医)
グラディス(グラディー)・ホームズスキナー姉妹のメイド
ミーククララの友人
メルチェット大佐。ラドフォードシャ州警察本部長
ラーキン夫妻オールド・ホールに住む判事夫妻
リードタクシー屋
テレビアニメ
申し分のないメイド
2004年 NHK 「名探偵ポワロとマープル
監督:高橋ナオヒト 脚本:富田祐弘
声優: 八千草薫(ミス・マープル)折笠富美子(メイベル)城雅子(オリバー)川中美幸(メアリー・ヒギンズ)浪川大輔(ハースト巡査)滝沢久美子(ラヴィニア・スキナー)平松晶子(グリゼルダ)村井かずき(グラディス)佐藤智恵(カーマイケル夫人)出口佳代(ラーキン夫人)佐々木遥子(ドゥボロー夫人)波多野渉(警官)

教会で死んだ男 Sanctuary

Woman's Journal (October 1954)に掲載された。

バンチ夫人は教会の内陣で死に掛かっていた男を見つけた。男は「サンクチュアリ」と一言いって息を引き取った。

1963 「教会で死んだ男」宇野輝雄訳『ミステリマガジン』1963年5月号

1976 「教会で死んだ男」宇野輝雄訳『ミステリマガジン』1976年4月号(通巻240号)

1978 「教会で死んだ男」宇野輝雄訳『ポアロとミス・マープル(名探偵読本3)』パシフィカ

1982 「教会で死んだ男」『教会で死んだ男(クリスティ短編集12)』宇野輝雄訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

1994 「教会で死んだ男」『教会で死んだ男(アガサ・クリスティー探偵名作集14)』各務三郎訳 岩崎書店

1997 「やすらぎの地」『ミス・マープル(世界の名探偵コレクション8)』雨沢泰訳 集英社文庫

2003 「教会で死んだ男」『教会で死んだ男』宇野輝雄訳 早川書房(クリスティー文庫)

登場人物
ミス・マープル探偵好きの老婦人
レイモンド・ウェストミス・マープル甥。小説家&詩人
ジョーン・ウェストレイモンドの妻。画家
グラディスミス・マープルのメイド
アーニーグラディスの夫
ウィリアム・サンドボーン謎の男
エクルズ夫人ウィリアム・サンドボーンの姉
エクルズエクルズ夫人の夫
ジュリアン・ハーモンチッピング・クレグホーンの牧師
ダイアナ(バンチ)・ハーモンハーモン牧師夫人。ミス・マープルの友人
ジョーンズチッピング・クレグホーン住人
グリフィスチッピング・クレグホーンの医師
ハーパーチッピング・クレグホーン住人
マンディー夫妻チッピング・クレグホーン、ラバーナム荘住人
ヘイズチッピング・クレグホーン巡査部長
ジェイコブ夫人元劇場の衣裳係
ゾビータダンサー
ウォルター・エドマンド・セント・ジョン刑務所から脱走した男
ジュウエル(ジル)謎の名前
エドウィン・モス荷物を奪った男
メアリー・モスウォルターの妻
アベルパディントンの巡査
ダーモット・エリック・クラドックミドルシャー警察捜査課警部

洋裁店の人形 Dressmaker's Doll

Woman's Journal (December 1958)に掲載された。

1971 「人形」山本光伸訳『ミステリマガジン』1971年7月号

1979 「人形」『クリスティーの6個の脳髄』各務三郎編、深町眞理子訳 講談社文庫

1982 「洋裁店の人形」『教会で死んだ男(クリスティ短編集12)』宇野輝雄訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

1986 「人形」『アガサ=クリスティ 推理・探偵小説集(2)』各務三郎編、深町眞理子訳 偕成社文庫

1995 「人形」『暗い鏡のなかに(アガサ・クリスティー探偵名作集17)』各務三郎訳 岩崎書店

2003 「洋裁店の人形」『教会で死んだ男』宇野輝雄訳 早川書房(クリスティー文庫)

登場人物
エルスペス洋裁店の縫製主任
アリシア・クーム洋裁店経営者
グローブズ夫人洋裁店の掃除婦
ネリー洋裁店の縫い子
フー・リンフェローズ・ブラウンの犬
シビル・フォックス洋裁店勤務
フェローズ・ブラウン洋裁店のお得意様
マーガレット洋裁店の縫い子
マーリーン洋裁店の縫い子
リー夫人リー卿夫人