マギンティ夫人は死んだ
Mrs. McGinty's Dead

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“エルキュール・ポアロ”シリーズの長編24作目。
1952年3月、Collins社から刊行された。 米国では1951年、Chicago Tribune (7 October ~ 30 December 1951)に「Blood Will Tell」のタイトルで連載された後、1952年にDodd, Mead社から刊行された。
日本語初訳は1958年の『マギンティ夫人は死んだ』(田村隆一訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。

早川書房

(日本語版翻訳権独占)
1958
マギンティ夫人は死んだ
田村隆一訳 早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(406)
マギンティ夫人が死んだ。 無惨にも後頭部を重い鋭利な凶器で砕かれ、わずかばかりの蓄えが盗み去られていた。 容疑は同宿の男――金に窮していた失業者ベントリイにかかった。 上衣の袖に附着していた血痕がのがれぬ証拠となって、やがて捕えられた彼は、裁判にかけられ死刑を宣告された。 事件は終った。 が……ベントリイの逮捕に尽力したキルチェスター警察の警視スペンスは、この男が犯人だとはなぜか信じられなかった。 証拠はないが六感が訴えるのだ。 恥を忍んでスペンスは古い友人エルキュール・ポアロを訪れた。 笑われるのを覚悟して。 だが、ポアロは笑わなかった――そして、例の卵型の頭を傾けながら温情こめた言葉で協力を約してくれるのだった。 本書は1952年度作クリスティー女史五十二冊目の長篇探偵小説である。 底深い謎を秘めた事件の裏にポアロ得意の『灰色の脳細胞』はなにを見出したか?
1982
マギンティ夫人は死んだ
田村隆一訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫(HM1-63) ISBN:9784150700638
旧友スペンス警視はマギンティ夫人が自宅で撲殺された事件で間借人ベントリイを逮捕したのだが、納得がいかずポアロに再調査を依頼してきた。服についた夫人の血という動かしがたい物証のため、ペントリイはすでに死刑が確定していた。死刑執行の時は刻々と迫る!ポアロは未発見の凶器と手がかりを求め、殺人現場に急行した。その緑の眼が発見した事件の鍵、そして過去の忌まわしい殺人につながる夫人殺しの真相とは?
表紙:真鍋博
登場人物
エルキュール・ポアロ私立探偵
マギンティ夫人ブローディニイの掃除婦
ベッシイ・バーチマギンティ夫人の姪
ジョー・バーチベッシイの夫。画家
ジョン(ジョニイ)・サマーヘイズロング・メドウズの下宿屋の主人
モーリン・サマーヘイズジョンの妻
スイーティマン夫人ブローディニイの郵便局員
ローラ・アップワードラバーナムズの未亡人
ロビン・アップワードローラの息子。劇作家
レンデルブローディニイの医師
シェラア・レンデルレンデル医師の妻
ガイ・カーペンター会社経営者
イヴ・カーペンターガイの妻
ロジャー・ウェザビイハンターズ・クロウズの住人
エディス・ウェザビイロジャーの妻
デアドリイ・ヘンダースンエディスの娘
アリアドニ・オリヴァ女流探偵作家
モード・ウイリアムズブリーザー&スカットル商会の女事務員
バート・スペンスキルチェスター警察の警視
2003
マギンティ夫人は死んだ
田村隆一訳 早川書房 クリスティー文庫(24) ISBN:9784151300240
ポアロの旧友スペンス警視は、マギンティ夫人を撲殺した容疑で間借人の男を逮捕した。服についた夫人の血という動かしがたい証拠で死刑も確定した。だが事件の顛末に納得のいかない警視はポアロに再調査を依頼する。未発見の凶器と手がかりを求め、現場に急行するポアロ。だが、死刑執行の時は刻々と迫っていた!
解説:仁賀克雄「クリスティーの楽しさの背景」

映像化

映画
最も卑劣な殺人 Murder Most Foul
1964年 イギリス 未公開 |Murder Most Foul (1964) on IMDb
監督:ジョージ・ポロック 脚本:デービッド・パーサル、ジャック・セドン
出演: マーガレット・ラザフォード(ミス・マープル)ロン・ムーディチャールズ・ティングウェル(クラドック警部)アンドリュー・クルックシャンクメグズ・ジェンキンズラルフ・マイケルジェームズ・ボーラムストリンガー・デイヴィスフランセスカ・アニスポーリン・ジェームソンアネット・カーアリスン・シーボームウィンザー・デーヴィスニール・ステイシーMaurice Goodステラ・タナーデニス・プライステリー・スコット
テレビドラマ
マギンティ夫人は死んだ Mrs McGinty's Dead
2009年 英ITV 「名探偵ポワロ」Agatha Christie's POIROT XI |Mrs McGinty's Dead (2008) on IMDb
監督:アシュレイ・ピアース 脚本:ニック・ディア
出演: デビッド・スーシェ(ポワロ)ジョー・アブソロム(ベントリー)サイモン・モリー(判事)リチャード・ホープ(スペンス警視)デビッド・イェランド(ジョージ)サラ・スマート(モード)ラケル・キャシディ(モーリン・サマーヘイズ)リチャード・ディレイン(ジョニー・サマーヘイズ)サイモン・シェパード(レンデル医師)エマ・エイモス(ベッシイ・バーチ)ビリー・ジェラティ(ジョー・バーチ)ルース・ジェメル(スイーティマン)メアリー・ストックリー(イヴ・カーペンター)ゾーイ・ワナメイカー(オリヴァ夫人)ポール・リス(ロビン・アップワード)シアン・フィリップス(ローラ・アップワード)キャサリン・ラッセル(パメラ・ホースフォール)アマンダ・ルート(シーラ・レンデル)リチャード・リンターン(ガイ・カーペンター)

マギンティ夫人は死んだ
デアゴスティーニ・ジャパン 「名探偵ポワロ DVDコレクション」第12号(2011)
ポワロは旧友スペンス警視の依頼で、マギンティ夫人の殺害事件を洗いなおすことになった。この事件で死刑宣告を受けたジェームズ・ベントリーを、警視は無実だと信じて疑わない。ポワロは村を訪ね、そこでマギンティ夫人殺害は過去のある事件と関わりがあったことを知る。
■POIROT'S ERA ポワロのいた時代:「女性推理作家たち」「スキャンダルのにおい」「舞台への脚色」 /■STAR CAST 撮影の舞台裏 スター紹介:「村の人々」 /■QUEEN OF CRIME ミステリーの女王:「戦時中の助力」
テレビドラマ
マギンティ夫人は死んだ Mademoiselle McGinty est morte
2015年 France2 「アガサ・クリスティーの謎解きゲーム」Les Petits Meurtres d'Agatha Christie |Mademoiselle Mac Ginty est morte (2015) on IMDb
監督:エリック・ウォレット 脚本:ティエリー・ドブルー
出演: サミュエル・ラバルト(ロランス警視)ブランディーヌ・ベラヴォア(アリス)エロディ・フランクアーノード・ペロンギリアン・ペトロフスキークリスティン・ブリュヒャーセルジュ・リアブキンジャンヌ・ブルノーシリル・ゲイEléonore Joncquezドミニク・トマ(トリカール警視正)アネット・ロウケイMélissandre FortumeauEric BeauchampAdrien MauduitStéphanie CliquennoisJuliane FrançoisBubulle