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アガサ・クリスティー
アクロイド殺し The Murder of Roger Ackroyd, 1926

内容

(クリスティー文庫より)

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を……驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。


財産家アクロイド氏が刺殺された書斎から消えた一通の手紙……。それは事件の前日に謎の自殺を遂げたファラーズ夫人からのものであった。冷酷な良人を病死に擬装して毒殺した夫人の秘密を知る男が事件の鍵を握るのか,単なる財産日当の殺人か。被害者とその財産をめぐる複雑な人間関係を,私立探偵ポアロ氏が解明する!完璧なトリックで読者に挑戦する全く新しい探偵小説である。


目次

(ハヤカワ・ミステリ文庫より)

1. シェパード医師の朝食
2. キングス・アボット村の人々
3. カボチャをつくる男
4. ファンリー荘の晩餐
5. 殺人
6. チュニジアの短剣
7. 隣家の男の職業
8. ラグラン警部の確信
9. 金魚池
10. 小間使い
11. ポアロの訪問
12. テーブルを囲んで
13. ガチョウの羽
14. セシル・アクロイド夫人
15. ジェフリー・レイモンド
16. 麻雀の夕べ
17. パーカー
18. チャールズ・ケント
19. フロラ・アクロイド
20. ミス・ラッセル
21. 新聞記事
22. アーシュラ・ボーン
23. ポアロの小さな集まり
24. ラルフ・ペトンの話
25. 真相
26. しかもただ真実のみ
27. 弁明

登場人物

エルキュール・ポアロ私立探偵
ロジャー・アクロイド地主。ファンリー荘主人
ラルフ・ペイトンロジャーの義子
セシル・アクロイドロジャーの義弟
フロラ・アクロイドセシルの娘
ジェフリー・レイモンドロジャーの秘書
ジョン・パーカーロジャーの執事
ミス・ラッセルアクロイド家の家政婦
アーシュラ・ボーンアクロイド家の小間使い
ヘクター・ブラントロジャーの旧友。少佐
ファラーズ夫人キングズ・パドック荘の未亡人
ジェイムズ・シェパード医師
キャロライン・シェパードシェパード医師の姉
ヘンリー・ラグラン地方警察警部
デイヴィス警部
ハモンドロジャー・アクロイド弁護士

映像化

◆Alibi, 1931(UK)
未公開
戯曲化 マイケル・モートン
監督 レスリー・S・ヒスコット
脚本 H. Fowler Mear
出演 オースティン・トレバー(エルキュール・ポアロ)、 エリザベス・アラン(アーシュラ・ボーン)、 クレア・グリート、 フランクリン・ダイヤル(ロジャー・アクロイド)、 J.H. Roberts(シェパード医師)、 John Deverell(Lord Halliford)、 Ronald Ward(ラルフ)、 Mary Jerrold(Mrs. Ackroyd)、 Mercia Swinburne(シェパード医師の姉)、 Harvey Braban(デイヴィス警部)、 Diana Beaumont、 Earl Grey
◆アクロイド殺人事件
The Murder of Roger Ackroyd, Agahta Christie's POIROT VII, 2000(UK/TVM)
監督 アンドリュー・グリーブ
脚本 クライブ・エクストン
出演 デビッド・スーシェ(ポアロ)、フィリップ・ジャクソン(ジャップ警部)、オリバー・フォード・デイビス(シェパード医師)、セリーナ・カデル(キャロライン・シェパード)、ロジャー・フロスト(パーカー)、マルコム・テリス(ロジャー・アクロイド)、ナイジェル・クーク(ジェフリー・レイモンド)、デイジーバーモント(アーシュラ・ボーン)、フロラ・モンゴメリー(フロラ・アクロイド)、Vivien Heilbron(Mrs. Ackroyd), Gregor Truter(Inspector Davis), Jamie Bamber(Ralph Paton), Charles Early(Constable Jones), Rosalind Bailey(Mrs. Ferrars), Charles Simon(Hammond), Liz Kettle(Mrs. Folliott), Graham Chinn(Landlord), Clive Brunt(Naval petty officer), Alice Hart(Mary), Philip Wrigley(Postman), Phil Atkinson(Ted)
◆Neudacha Puaro, 2002(RU/TVM)
演出・脚本 Sergei Ursulyak
出演 Konstantin Rajkin(Hercule Poirot)、 Sergei Makovetsky(Dr. Sheppard)、 Svetlana Nemolyayeva(Mrs. Ackroyd)、 Olga Barnet、 Yuri Chursin、 Yelena Kozelkova、 Olga Krasko、 Aleksandr Lazarev Ml.、 Lika Nifontova、 Yelena Podkaminskaya、 Roman Romantsov、 Aleksandr Sirin、 Sergei Stepanchenko、 Konstantin Zheldin、 Vyacheslav Zholobov

翻訳履歴

1929 『アクロイド殺し』松本恵子訳 平凡社(世界探偵小説全集)(+「クラパムの料理女」「呪はれたる長男」「魔法の人」)

1939 『限りなき魅惑』赤木春之訳 紫文閣

1950 『アクロイド殺し』松本恵子訳 雄鶏社(おんどり・みすてりい)

1955 『アクロイドを殺したのは誰か?(ポワロ探偵シリーズ3)』松本恵子訳 大日本雄弁会講談社

1955 『アクロイド殺し』松本恵子訳 ハヤカワ・ポケットミステリ(224)

1956 「アクロイド殺人事件」大久保康雄訳『世界推理小説全集 14』東京創元社

1956 『アクロイド殺人事件』中村能三訳 新潮社(探偵小説文庫)(+訳者あとがき)

1957 『アクロイド殺人事件』松本恵子訳 角川文庫(+訳者あとがき)

1958 『アクロイド殺人事件』中村能三訳 新潮文庫(+解説:海渡英祐)

1959 『アクロイド殺害事件』大久保康雄訳 創元推理文庫(+解説:中島河太郎)

1960 「アクロイド殺害事件」河野一郎訳 『世界推理名作全集6』中央公論社

1960 「アクロイド殺害事件」大久保康雄訳 『世界名作推理小説大系9』東京創元社

1960 『アクロイドの死』高橋豊訳 中学生ワールド文庫(中学二年コース付録)

1962 「アクロイド殺害事件」原百代訳 『世界推理小説大系13』東都書房

1962 『アクロイド殺害事件』河野一郎訳 中央公論社(世界推理小説名作選)

1963 『アクロイド殺人事件』塩谷太郎訳 中一文庫(中学時代一年生付録)

1972 「アクロイド殺害事件」原百代訳 『世界推理小説大系5』講談社

1973 『アクロイド殺害事件』山村正夫訳 『世界の名作推理全集7』秋田書店

1974 『アクロイド殺害事件』原百代訳 講談社文庫

1975 『アクロイド殺害事件』大久保康雄訳 創元推理文庫(+解説:中島河太郎)

1979 『アクロイド殺し』田村隆一訳 ハヤカワ・ミステリ文庫(HM1-45)(+解説:田村隆一)

1983 『アクロイド殺害事件』山村正夫訳 『ジュニア版世界の名作推理全集7』秋田書店

1987 『アクロイド殺人事件』中村能三訳 新潮文庫(+解説:海渡英祐)(※改版)

1990 『名探偵ポワロ いったい誰が犯人だ?!』新井真弓/文,大野豊/絵 ポプラ社文庫

1998 『アクロイド殺害事件』雨沢泰訳 集英社文庫(乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10)

1998 『アクロイド殺人事件』茅野美ど里訳 偕成社文庫

2001 『アクロイド殺人事件』講談社ルビー・ブックス

2003 『アクロイド殺し』羽田詩津子訳 早川書房・クリスティー文庫(+解説:笠井潔)

2004 『アクロイド殺害事件』河野一郎訳 嶋中文庫

2005 『アクロイド氏殺害事件』花上かつみ訳 講談社青い鳥文庫

戯曲版 Alibi, 1928

マイケル・モートンによる劇化。

初演

1928年5月15日 プリンス・オブ・ウェールズ・シアター(ロンドン)

場面

第一幕
第一場:ロジャー・アクロイド氏邸広間。午後。
第二場:同。晩餐の後。
第ニ幕
第一幕に同じ。翌朝。
第三幕
第一場:エルキュール・ポアロの書斎。第二幕から四日後の朝食の後。
第二場:第一場の翌日の夜。晩餐の後。

登場人物と初演時('28.5)キャスト

ジェイムズ・シェパードJ.H.ロバーツ
キャリル・シェパードジリアン・リンド
ロジャー・アクロイドノーマン・V・ノーマン
ラルフ・ペイトンセシル・ナッシュ
ジェフリー・レイモンドヘンリー・フォブズ・ロバートソン
パーカーヘンリー・ダニエル
アーシュラ・ボーンアイリス・ノエル
アクロイド夫人レディ・トリイ
フロラ・アクロイドジェーン・ウェルシュ
ハモンドJ.スミス・ライト
ブラント少佐ベイシル・ローダー
エルキュール・ポアロチャールズ・ロートン
マーゴット(ポアロの召使)コンスタンス・アンダーソン
デイヴィス警視ジョン・ダルウィン
(演出)ジェラルド・モリエル

翻訳履歴

1954 『アリバイ』長沼弘毅訳 ハヤカワ・ポケットミステリ(144)

Original content ©1996- K.Nagata