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アガサ・クリスティー
秘密機関 The Secret Adversary, 1922

内容

(クリスティー文庫より)

お金をもうけよう――ひさかたぶりに再会した幼なじみのトミーとタペンスは、青年冒険家商会なるものをつくった。が、その直後、英国の極秘文書消失事件に巻き込まれてしまう。まもなく文書を狙う地下組織の大ボスが現われ、冒険また冒険の展開にふたりの運命は?好奇心にとっても富む名コンビ結成の記念的作品


青年冒険家商会をつくり、お金をもうけよう――ひさかたぶりに再会した幼なじみのトミーとタペンスがこう語り合った直後、冒険の幕は切って落とされた。現われた依頼人の前でタペンスがある偽名を使うと、依頼人の顔がさっと変ったのだ。調べてみると、その名は英国の極秘条約文書を預って消息を絶った女性の名だった。しかもその文書を地下組織の大ボスが狙っているらしい。若き冒険家たちの活躍を描く初期の作品。


目次

(ハヤカワ・ミステリ文庫より)

プロローグ
1. 青年冒険家協会
2. ウィッティントン氏の申し出
3. つまづき
4. ジェーン・フィンとは?
5. ジュリアス・P・ハーシャイマー
6. 作戦計画
7. ソーホーの家
8. トミーの冒険
9. タペンス、メイドになる
10. ジェームズ・ピール・エジャートン卿の登場
11. ジュリアスの話
12. 真の友
13. 寝ずの番
14. 協議
15. 結婚の申し込み
16. 続トミーの冒険
17. アネット
18. 電報
19. ジェーン・フィン
20. 手遅れ
21. トミーの発見
22. 首相官邸にて
23. 時間競争
24. ジュリアスの活躍
25. ジェーンの話
26. ブラウン氏
27. サヴォイ・ホテルでの晩餐
28. そして、その後

登場人物

トミー(トーマス)・ベレズフォード冒険好きの青年
タペンス(プルーデンス)・カウリイトミーの恋人
エドワード・ウィッティントンエストニア・グラスウェア会社の社長
ジェーン・フィン行方不明の女
ジュリアス・P・ハーシャイマージェーンのいとこ
リタ・ヴァンデマイヤー夫人美貌の女。ルシタニア号の生存者
ジェームズ・ピール・エジャートン王室顧問弁護士
ボリス・ステファノフロシア人伯爵
A・カーター諜報局主任
アネットソーホーの家の召使い
コンラッドソーホーの家の門番

映像化

◆Die Abenteuer G.m.b.H., 1929(DE)
サイレント/未公開
監督 フレッド・サウエル
脚本 Jane Bess
出演 カルロ・アルディーニ(Pierre Lafitte)、 イヴ・グレイ(Lucienne Fereoni)、 マイケル・ラスムニイ、 Hilda Bayley(Rita van den Meer)、 Eberhard Leithoff(George Finné)、 Elfriede Borodin(Jeanette Finné, seine Schwester)、 Shayle Gardner(Julius Vardier, Staatssekretär des Innern)、 Hans Mierendorff(Marglin, Chef des Geheimdienstes)、 John Mylong(Boris)、 Valy Arnheim(Wittington)
◆秘密機関
The Secret Adversary, 1982(UK/TVM)
監督 トニー・ワームビィ
脚本 パット・サンダース
出演 フランセスカ・アニス(タペンス)、 ジェームズ・ワーウィック(トミー)、 リース・ディンズデール(アルバート)、 ピーター・バークワース(カーター)、 オナー・ブラックマン(リタ・ヴァンデマイヤー)、 ジョン・フレイザー(クラメニン)、 トリア・フラー(ジェーン・フィン)、 アレック・マッコーエン(サー・ジェームス・P・エジャートン)、 ギャバン・オハーリヒー(ジュリアス・P・シャイマー)

翻訳履歴

1960 『秘密機関』田村隆一訳 ハヤカワ・ポケットミステリ(569)(+「クリスティーのユーモア冒険小説」)

1962 『冒険家クラブ』福島正美訳 学研・中学一年コース付録

1969 『のろわれた秘密書類』福島正美訳 学研・中学一年コース付録

1971 『秘密組織』一ノ瀬直二訳 創元推理文庫

1975 『冒険家クラブ』福島正美訳 あかね書房 推理・探偵傑作シリーズ

19?? 『冒険家クラブ/七つの時計』福島正美訳 鶴書房・推理小説ベストセラーズ

1982 『秘密機関』田村隆一訳 ハヤカワ・ミステリ文庫(HM1-70)(+田村隆一「スパイ小説仕立てのミステリ」)

2003 『秘密機関』田村隆一訳 早川書房/クリスティー文庫(+解説:杉江松恋)

2008 『秘密機関(上下)』嵯峨静江訳 早川書房/クリスティー・ジュニア・ミステリ

2011 『秘密機関』嵯峨静江訳 早川書房/クリスティー文庫(+解説:杉江松恋)

Original content ©1996- K.Nagata